先日(9月20日土)は、学習会に参加していただきありがとうございました。今津・生の松原・福岡中央・屋形原・東福岡の各特別支援学校の先生方19名の参加でした。こちらの準備不足もあり、予定よりも長い時間になりましたが、最後まで熱心に参加していただきありがとうございました。説明の中でわかりづらかったところなどたくさんあったと思いますが、紹介した本やwebで調べていただけると幸いです。また、このブログの掲示板の方に書き込んでもらったら、できる限り答えていきたいと思っています。
さて、先日の学習会の前半のユニットで行動の定義を『死人テスト』を使って行いましたが、しっくりとこなかった項目(たとえば、夢を見るは○で、だまるは×・・・など)もあったかもしれません。その時にうまく説明できなかったのですが、行動分析学で扱う「行動」という用語と、日常生活で使っている「行動」という言葉はそもそも違うと思ってください(無理矢理ですが)。大切なことは、指導目標を設定するときに「~しない」という死人型より、「~する」という行動型で設定したほうが指導のアイデアも広がるということです。以下に徒然なる随伴性日記(徳島ABAの旧ブログです)の引用をのせておきます。 愛と恋と死人テスト!!授業で死人テストを学びました。死人テストを学ぶと子どもの指導目標や日常の指導方法などがより明確になります。私も学校で次のような指導をよくしていました。廊下を走らない、先生にくっつかな い、~をしません、静かにしなさい、友だちの悪口を言わない…
死人テストとは死人でもできることは行動ではないのです。行動とは死人テストをパスできる活動、すなわち、死人にはできない活動はすべて行動なのです。はじめて聞いたときは本当にぶっそうな言葉だと思いますが個別の指導計画や子ども達の週目標を立てるときは本当に役立ちました。確かに指導目標を設定するときに「~しない」という死人型より、「~する」という行動型で設定したほうが指導のアイデアも広がります。例えば、友だちを呼び捨てにしないという週目標を次のように書き換えたことがありました。「友だちを呼ぶときは~さん、~くんと呼ぶ。」確かに、こちらの行動型のほうが子ども達にも分かりやすいし、週目標が達成したかどうかも分かりやすいです。
それじゃぁ…突然ですが恋愛と死人テストについて考えてみましょう。メールがくるのを待っている、デートに誘ってもらう、大好きって言ってもらう、手を握ってもらう…
こうした「受け身」、~してもらうという受け身行動も行動ではありません。死人にもできるからです。友だち関係、友だち以上恋人未満、恋人、夫婦。死人テストでは、受け身行動は行動ではないのです。大好きな人ができたら、メールを打つ、デートに誘う、大好きって言う、手を握る…。これらは、もちろん死人にはできない活動なのですべて行動ですよね。こうして考えると大切な人のことを考えるとき、ぶっそうですが死人テストは一つの示唆を与えてくれますよね。愛や恋も「~する」行動型がきっと上手くいくんだろうな。そんなことをぶっそうな死人テストから考えちゃいました。今の私は完璧な受け身行動です。大切な人には行動できていません。
でも、大丈夫です。受け身で内気なあなた(私もですが)!「大好きな人のことを考える」これは行動です!!よかった、よかった!!私個人の言い訳ですが…。死人テストは友だち関係、友だち以上恋人未満関係、恋人関係、夫婦関係…いや、人類、世界を救うかも。大きなことを書いてしまいました。今から大好きなミスチルの歌詞を死人テストでチエックしたいと思います。